伝説の電子カルテNOA

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開発者 大橋 克洋先生
大橋産婦人科院長
NPO法人MedXMLコンソーシアム理事長
日本HL7協会理事
元東京都医師会理事
元日本医師会医療情報検討委員会委員長
元東京産婦人科医会副会長等、様々な要職を歴任

電子カルテを開発されるに至った経緯についてお聞かせ下さい。

今から32年前、私の身の回りで使うものは自分でプログラムを組んで作りました。ただ、一番メインの診療録だけが手書きの紙カルテだったのです。そこでこれを電子化してみようと考え開発をはじめました。
当時は電子カルテという概念すら無かったので、ずいぶん苦労をしました。

 

電子カルテ開発で一番ご苦労なさったことは何でしょうか?

電子カルテというものが世の中に全く存在していなかったので、どういうものを作れば良いのか分かりませんでした。
医療は複雑です。ひとつの画面の中に多くの情報が必要になる。でも当時のPCは小さなディスプレイの中に文字だけ40文字と20行くらいしか表示されません。ウィンドウから作ろうと試みましたが結局めげてしまって開発が進まない時期もありました。
でも考えてみればカルテは文字を記載することが大切だと気づきました。つまり、まずはテキストエディタを使うことから始めたわけです。
全くのゼロから始めたものですから参考にするものもなく、一番は無から有を生み出す苦しさ、産みの苦しみと言いましょうかそれが最も苦労した点ではないでしょうか。

 

今後のNOAはどのように展開していくのでしょうか?

NOAのコンセプトは電子カルテの基本部分(2号用紙部分)はNOAで記載する。それに対して処方箋や文書などを私は周辺ツールと読んでいますが、その周辺ツールをNOAの中に好きなもの・必要なものを組み込んでMy電子カルテとして使えるような世の中が来れば良いなと考えています。
つまり基本であるNOAに自分の診療に必要なものをダウンロードするなどして使用できる。これは電子カルテが最も安上がりで使い勝手が良いものが出来上がると考えています。私は以前からそう言ってきたわけですが、最近になり、色んな先生方が意見を発表する会に出席する機会がありました。そこで私と同じような事をおっしゃる方もいらっしゃいました。そろそろそういう世界が訪れるのではないかと考えています。

 

今後電子カルテは医師やスタッフとどのように関わり、どのような役割を果たすべきだとお考えでしょうか?

色んな方向性があると思いますが、私が考える方向性はインターネット上にある人間の外部脳が活用できれば良いと考えています。人間には限界がある記憶容量ですとか解析力がそれに該当します。つまり言葉を変えると人工知能やAIと呼ばれるものです。
ただ、これは諸刃の剣でもあるのです。
医師を助けすぎると医師の能力が落ちてしまい、電子カルテが無いと診療が出来なくなってしまうという事態を招いてしまいます。そうであってはならないと思いますので、医師をサポートするというところにとどめておくべきですね。デジタルは医師の判断力をサポートする、最終判断はアナログな人間が行う。デジタルとアナログのハイブリッドと言いますか良いとこ取りが一番良い関わり方ではないでしょうか。

 

最後にこれから電子カルテをご導入される先生方に向けてアドバイスをお願いします。

それぞれの医師の電子カルテの使い方は千差万別です。人にも依りますし診療科にも依る。ひとつの電子カルテで全ての医師が満足して使うことはないでしょう。
まずは、様々な電子カルテを触ってみることでしょう。色々体験してみて比べてみてご自分に合うものを探すしかありません。
その中で重要なのは、電子カルテを乗り換えようとしたときに今まで使っていた電子カルテのカルテデータが新しい電子カルテに移らないというのはよくありません。データを汎用性のあるファイルでアウトプット出来る電子カルテが望ましいでしょう。電子カルテは日々進化しますから、今お使いの電子カルテから乗り換えるときは来るわけです。医師は診療を続ける以上書き溜めた患者さんの情報が途切れさせてしまうわけにはいきません。これはとても大切なことだと言えます。

 
 
 
 
 
 
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